|
ジェット・リーのアクション・スピードが凄すぎて,これについて行ける相手役がいなくなり,ついにCG俳優相手の演技となりました(笑)。 |
 |
確かにアクションはジャッキー・チェンを凌いで超一流です。でも,それだけしかない映画です。 |
 |
およそ感情移入できませんが,アクションだけ楽しめればいいというファンもいるんでしょう。 |
 |
パラレル・ワールドにいる,それぞれのジェット・リーのメイクアップは楽しかったですね。これはご愛嬌で笑ってしまいました。 |
 |
もっと笑えたのは,ジョージ・ブッシュが大統領を務める世界に対して,もう1つのワールドではアル・ゴアが大統領をやっていた場面です(笑)。 |
 |
時計型端末や基地のデザインはいかにもCGという感じで安っぽかったのですが,実写との繋ぎ目の処理は悪くなかったですね。 |
 |
特にエンディングのシーンは抜群でしょう。ロウレスのアップから入って,どんどんカメラを引いて行く途中でディジタルマットと切り替わっているはずですが,全く継ぎ目を感じさせません。ここは見事でした。 |
 |
2人ジェット・リーの対決シーンで,顔だけCGにすげ替えているということは,身体は別人ですね。こんなに背格好も横顔もジェット・リーそっくりのスタントマンをよく見つけてきたなと感心しました。 |
 |
あれだけ出番があると,フルCGで作るより顔だけ入れ替えるほうが楽ですからね。そっくりといえば,『少林サッカー』のゴールキーパー役は,顔も仕草もブルース・リーに良く似ていましたね。 |
 | この人,時々テレビに出てきますよ。 |
 | チャウ・シンチー監督がブルース・リーの信奉者で,そっくりさんを見つけて来て使っているそうです。チャウ・シンチー自身も,ある時は武田鉄矢,ある時は柄本明に似てるなと思いました(笑)。 |
 |
確かに,日本人に似た顔立ちの出演者だと,何となく親しみを感じますね。 |
 |
監督のファン役はハナ肇,最年長選手の兄弟子は桜井センリに似てました(笑)。 |
 |
ヒロインも日本人好みの美人でしたが,あの坊主頭のカツラだけはお粗末でした.ショートへアにしてからかぶるなり,もうちょっと何とかしてよという感じです。でも,全体は香港映画にしては上品で,好感がもてました(笑)。 |
 |
VFXもフル活動で,ハチャメチャもここまで来ると快感を感じますね。 |
 |
サッカーの試合のシーンはとても良くできていて,『ハリー・ポッター』のクイディッチのシーンよりずっと上質だと思います。 |
 |
VFXはセントロ・デジタル・ピクチャーズ担当で,エンドロールを見ると約50人で全シーンを処理しています。ハリウッドなら300人はかけるくらいの分量ですから,大したものです。 |
 |
山崎監督にインタビューした時,話しておられた会社ですね。(2000年7月号参照) |
 |
香港では歴史的大ヒットとなったので,きっと続編が作られるでしょう。今から楽しみです。 |